この1ヶ月で読了した本をまとめてみます 2018年1月①
あー寒い!
今年はやけに寒い日が続いておりますね。
最低気温が氷点下を示す日もあったりして、本当に寒いです。
そのおかげで休日も遠出することなく、じっくりと読書することができました。
それでは先月に読んだ本を紹介していきたいと思います。
それでも人生にイエスと言う/V.E.フランクル
翻訳された本に苦手意識のある私ですが、『敷居の低い読書会』でオススメされたので読んでみました。
ナチスによって強制収容所に送られ、家族を失うなどの絶望の中を生き抜いた精神科医による人生論。
「生とは与えられたものではなく課せられたもの。すなわち生きることは義務なのだ。宿命などではない。」
「そして生きていく中で意味あるものになる可能性がある。人生自体に何かがあるわけではなく、何かをする機会なのだ。」
「人生は1回きりなのだから、死が必ず訪れる。いつかは死ぬからこそ何かやろうと思う。」
「自殺は人生というルールに反するものだ。人生においてのルールは生きるという戦いを放棄しないこと。」
読むのに少し時間がかかり、また読みにくい本だったけど(やっぱり翻訳書は苦手)、書いてあることには迫力を感じました。
いい本だとおっしゃってたのも納得できる内容でした。
私は死の間際に「いい人生だった」と思うことができるだろうか?
でも、そんなことを考えず、とりあえず生きる。何かやる。
それだけでいいんだと思いました。
シンプルでいいんだよと。
漫画君たちはどう生きるか/原作吉野源三郎・漫画羽賀翔一
今話題のベストセラー小説のマンガ版。
マンガ化されている場合はマンガの方から読むのが私のセオリー。
純粋で素直で勉強もできて、だけど少し優しすぎる少年コペル君。
そんな彼が立派な男になるように見守るおじさん。
そのおじさんからいろんなことを教わり、成長していく物語。
主人公のコペル君は中学生なので、子供がそのくらいの年齢になったら読んでもらいたい本だけど、文庫本では荷が重いかもと思う私。
ならばこのマンガでもいいんじゃないかと思います。
まだ文庫本は読んでないけど、評判通りならば内容もほぼ文庫本通りだろうから。
とりあえず文庫本も読むつもりですが、読まなくてもいいかなと思えるくらい、いい本でした。
(読むつもりではいますよ!)
テノヒラ幕府株式会社/安藤祐介
天才ゲームクリエーターが率いる第二創業期を迎えたスマホゲーム会社を舞台にした物語。
これから会社を大きくしようというタイミングで採用されたのが、大手メーカーで惜しまれつつ早期退職したバリバリのビジネスマン。
老害扱いされてもおかしくない彼と、働き方の枠にとらわれない今どきのエンジニアの間には当然のように溝が生まれます。
そんな老害と若者たちの間に立つのが、老害と同期入社した主人公。
新卒入社したブラック企業で疲弊して、働くということがよくわかってない。
だからこそどちらの気持ちもわかる。
老害は「こうするのが当たり前」と言い、若者は「合理的な方を選ぶ」と言う。
だけどお互いに言ってることは先入観に過ぎない。それに気づいた時にシナジーが生まれる。
個の時代のように語られることが多くなってきてるけど、こんなにチームワークのいい会社があってもいいし、むしろそんな会社が魅力的。
ヒントはこの本にあると言ってもいいのではないでしょうかね。
ビジネスマンや起業を考えてる人にはオススメしちゃう本です。
ミライの授業/瀧本哲史
京都大学で教鞭をとるエンジェル投資家が、全国の中学校で行った特別講義をベースにした、14歳に向けた教養書。
14歳向けということだけど、大人が読んでも勉強になる内容。親子で読むとより面白そう。
いわゆる歴史上の人物から現在も活躍中の人物まで、20人の人物が登場(19人しか登場しないのがミソ)。
彼らの行動や思考を例にしてあるので、スッと頭に入ってきます。
読後はこういう授業が受けられる中学生がうらやましいと思うと思います。
オススメです。
先月は一気に紹介させていただいたんですけど、一気すぎて…。
なので今月は2回に分けようと思います。
残りは次回へ。
2月の『敷居の低い読書会』はキャンセル待ちの状態です
次回2月7日に草津のエイスクエアで開催する『敷居の低い読書会in草津』は現在満席のためキャンセル待ちとなっております。
http://www.kokuchpro.com/event/66d4e7fee6009b40dde0fa24e06abdd6/
思っていた以上に早くお申し込みいただけたので、早い段階でキャンセル待ちとなっておりました。
参加ご希望の方は申し訳ありませんが、念のためキャンセル待ちにお申し込みください。
敷居を低くしてお待ちしております。