友人を知人扱いできるかどうかでストレスを感じなくなる

新しい生活が始まると、人間関係も変わってきます。
新入学・進級・就職・転職・異動・結婚・出産など。
このようなイベントがあると、必ず変わってきます。

新たな出会いがあるのはもちろんのこと、それまで毎日のように会っていた人と会うことが難しくなったりします。
もちろん変わらないお付き合いもあると思いますが、まったく変わらないのもどうかと思います。

「成長すれば人間関係も変わる」

なんてことも言われていたりするので、むしろ人間関係が変化していくことを歓迎するべきなのかもしれません。

「友人」と「知人」の違い

そこで考えてもらいたいのは「友人」と「知人」の違いです。
私も職業柄いろんな人間関係のお悩みを聞くのですが(カウンセラーなら当たり前ですが)、疑問に思う人間関係もけっこうあります。

そもそも「友人」とはどのような関係なのでしょうか?
聞いていると、人は安易に「友人」と定義づけてしまっているような気がしてなりません。

私も若い頃には勘違いしていたかもしれないのですが、出会った人すべてを「友人」と定義づけていたような気がします。

同級生や同僚。友達の友達まで「友人」と言っていたような気がしないでもないです。
だけどこの考え方は間違いだと、今は思います。

相手に気を許せるのかどうか?

私は「友人」とは、このような定義づけをしています。
基本は気の許せる相手かどうか?という部分があります。

①気を使わなくてすむこと
昔からの言葉に「親しき仲にも礼儀あり」という言葉があるように、まったく気を使わないわけではありませんが、気のおけない関係でないと「友人」とは呼べないと思うのです。
気を使うことから来る億劫さがあると、会うのも億劫になりますから、そのような人は友人とは呼べないと思っています。

②会う期間にブランクがあっても普通に会話ができること
毎日のように会っていたのにピタッと会わなくなった人もいます。
そんな人とは久しぶりに会った時にどんな会話ができるか?がポイントだと思います。
ブランクがあったことで話がかみ合わなくなってしまうような間柄だと「友人」と呼ぶにはどうかなと思います。
ブランクがあって話題が変わったとしても話がはずむような関係であって「友人」。そうでなければ「元友人」や「知人」と呼んでもいいと思います。

③上下関係がないこと
社会的な地位が異なってしまうことが大人になると出てきます。
たとえ相手が経営者や大手企業で出世をしていても年収が上であっても。逆に生活に困窮しているとしても会う時には対等な立場でいられるような関係。
釣りバカ日誌のハマちゃんとスーさんの関係なんかはそのいい例だと思うのですが、このような関係こそが友人関係だと思います。
大人になってもいじめっ子いじめられっ子の関係を引きずってしまっている人も多いですが、それは「友人」関係ではないんじゃないのかなと、私は思います。

④お金の貸し借りがないこと
これは前項と重複する部分でもあるのですが、お金の貸し借りをすることで上下関係が生まれます。
借りた側となった場合はやっぱり気になりますし会うのも少し避けるようになりそうです。
もし借りたことをまったく気にしないという無頓着なタイプであっても、貸した相手はしっかりと覚えているなんてことが往々にしてあります。
これと同じで、食事を奢ったり奢られたりということも避けたほうがいいと私は思っています。
多少の端数ならいいけど、100%奢ってもらうことはしないようにしています。

あなたの「友人」が半分以上減ってしまうかも

このように考えるとどうでしょうか?
本当に友人でしょうか?本当にママ友でしょうか?本当に「仲間」でしょうか?
あなたが今まで思っていた「友人」のうち何人かは「友人」と呼べなくなるのではないでしょうか。

もし呼べなくなったのなら、その時は呼び方を変えてみましょう。
「同級生」とか「同僚」とか「知人」とか。
そう捉えるだけで人間関係のストレスを少しでも軽減できるのではないでしょうか。

私はこのように考えているので、だいぶ気が楽になりました。
「友人」とか「友達」って簡単に定義づけていたけど、しっかりと考えるとそんなに軽い意味で使ってはいけないんだなと改めて思います。
「友だち100人できるかな?」という歌に乗って数だけ増やしてもしかたないのですよ。

逆に「友人」と増やしたいのなら、さっき言った項目を心がけていけばいいのです。
それほど気を使わず、相手の話を尊重し、お互いの地位を気にすることなく、金銭のやり取りをしない。
これを心がけてください。

「友人」関係とは、ストレスを感じない関係なのですよ。

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