夏に話題となったものが本になりました

今夏の甲子園に合わせて発売されたNumber908・909・910号。
Number908・909・910号

『甲子園最強打者伝説。』と銘打っていましたが、明らかに清原和博特集。
清原和博の本塁打に勇気をもらった松井編集長の思いのつまった号でした。
小学生時代にKKコンビの活躍を目の当たりにしていた私は迷わず手にとり、個人ブログの記事にしました。
(『甲子園が終わってNumber908・909・910号の清原特集を読む』 http://ameblo.jp/muran556/entry-12192796049.html

そしてその特集が本になりました。
清原和博への告白 甲子園13本塁打の真実

立派な本になりました。これで保存も大丈夫そうです。
(雑誌だと保存が…)

この本を知ったきっかけはこのコラムから

この本が出ることを知ったのはこのコラムからです。
『戦友たちの30年越しの告白に感謝を。清原和博からの一本の電話。』(NumberWeb)
http://number.bunshun.jp/articles/-/827112

清原本人も読んでいたんですね。
この文章が彼の復帰への第一歩となることを願ってやみません。

それと同時に私もこの本の発刊を知ることができたのですからありがたいことです。
雑誌を購入しようにも新刊はもう売り切れていて、Amazonで見てもプレミアがついてる。
保存に不安を感じていたので、ちょうどいいタイミングでした。

加筆もされているのでより怪物の姿が鮮明になっています

帯にもあるように、この本は雑誌に掲載された時よりも加筆がされています。
対戦した投手たちのエピソードがより掘り下げられており、彼らがどんな思いで野球に取り組み、甲子園を目指し、清原に対していたのか。
そしてその投手たちを打ち砕いた清原。
これらのエピソードが加わることで、清原本人の姿はより鮮明になっています。

野球だからというわけではないのでしょうが、野球だからこそできるノンバーバルコミュニケーションというものがあります。
言葉を交わさなくても生まれる会話。信頼感。そして感謝。

特にそのことをよく感じるのが、享栄高校の二人の投手のエピソード。
才能型と努力型の正反対のタイプの二人の投手。
会話を交わすことはなくても、お互いにお互いの力を認め合っていたエピソードなんて泣けるなあ。
特に最後のインタビューの答えなんてうらやましくなるほどの友情を感じる答えでした。

色褪せない清原の記憶

それにしてもここまで本人の描写やコメントなしにその本人の姿が鮮明になることってあるのでしょうか。
私は幸運にも清原が甲子園で活躍している姿を見ることができた世代なのですが、この本はその姿を見たことがない人でもその存在が感じられる本ではないでしょうか。

清原が西武ライオンズに入団した中学生の頃に山際淳司さんの『ルーキー』を読んだ時にも感じたのですが、

スーパースターって周りの人が語った姿でさらに鮮明になるものなのだなあと思います。
より凄みが増し、怪物感が出る。
清原の場合はそこに人間的な魅力も出てきます。情に厚く涙もろく、弱い部分もあった人です。
だからこそタブーを犯した人であっても、取り上げたい魅力があるように思うのです。

大阪人が愛するものと言えば「阪神・春団治・横山やすし」と言われていました。
みんな「アカン」からおもろいねんと。
最近は都構想などをぶち上げて大阪も東京っぽくなりつつあるように思いますが、そういう魅力もあるように思うんですよね。

犯罪を犯した人の話なんてするのをはばかられるものですが、清原に関しては今でもおっさんが酒場でグチりながら話題にしてそうです。

「アホやな清原」
「クスリなんてやりやがって」
「阪神に来えへんかったからこんななんねん」
「巨人なんかにこだわるからや」
「でも…、すごかったよな…」

酒場でのこんな会話が想像できます。
清原の記憶はそれくらいしつこく、消したいと思っても生きていると思います。

この本はその記憶を記録したものだと思います。だからこそ大切にしたいと思います。
できるかどうかわかりませんが、今後清原が野球界に復帰できるならば、そのタイミングで息子にも読ませようかと思います。
「清原ってすごかったんだぞ」と言いながら。

今この文章を書いていて、思っても見なかった悲しみの感情が生まれてきています。
逮捕された時はそれほどではなかったのですが、改めて彼の裏切りを強く感じています。
だけど嫌いにはなれない。
やっぱり私にとってはスーパースターだったから。

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