ピッチャーはモデリングで変わる
ピッチャーってすごい?
野球の中でも特別扱いされることが多いポジションがピッチャーです。
私自身も中学時代にピッチャーをして、20代は草野球でも投げていたのですが、そういう話をするとよく「スゴイ!」と言われることが多いです。
だけど、自分自身ではそれほどスゴイとは思っていません。何より運動神経はあまりない方ですから。
私が思うに、本当に運動神経のいい人はショートやセンターを守っていると思うのですよ。
ピッチャーなんてただ投げるだけの人なのだから、それほどの運動神経を必要としません。
必要なのは根気強さくらいでしょうか。
プロ野球の世界では二刀流の大谷翔平くんなどがいるので、運動神経の塊のような人がつくポジションだと勘違いされがちです。
だけど彼は特別。彼だけでなく、エースで四番というのは特別な存在なのです。だからこそプロに行ける。とも言えます。
そして、エースで四番(もしくはクリーンナップ級)だった選手たちがプロ入団後は野手に専念しているケースが多いというのも事実。
(中田翔とか今宮健太とか)
それを考えると、運動神経と投手の実力は別物だと考えていいと思います。
練習自体もすごく楽です
第一、投手と野手の練習を比べると全然違います。
投手の基本練習は投げることと走ること。そして簡単な内野の連携プレーの練習(バントシフトとか)くらいではないでしょうか。
疲れはするけど、それほどの難易度ではありません。
また投げるだけ走るだけなら1人でできます(ブルペンキャッチャーがいるに越したことはないけど)。
野手の練習はもっと種類が多くなります。
バッティング練習一つとっても、フリー打撃・シート打撃(試合形式のもの)・バント練習と3つあります。
守備練習もただ単にノックを受けるだけではなく、いろいろなシフトを練習しなければなりません。
バントシフトのみならず、ランナー1・3塁などの試合状況に合わせた練習が必要です。
(2塁牽制だけでもいくつかの動きがあります)
それくらい練習して覚えるプレーが多いのでどうしても人数と時間が必要です。
野球の歴史も長くなり、このような試合のシチュエーションごとのプレーを知っているということが優位に立てるというようになってきました。
多くの学校の練習時間が長いのは、これらのプレーを身につけるためだということが理由だと考えられますし、子供が野球を始めるなら早い段階でというのもこのことが影響していると考えられます。
もし野球を始める時期が遅いようであれば、ピッチャーを目指すことをオススメします。
ピッチャーの仕事はストライクをとること
ピッチャーの最低限の仕事はストライクをとることです。それ以外ありません。
ストライクさえとれれば安定したピッチングができ、チームメイトからも信頼されるのです。
豪速球やすごい変化球を持っていればなおいいのですが、それよりもコントロールを身につけることが条件だと言えます。
コントロールを身につけるのにはポイントがあります。
それは正しいフォームで投げること。一番のポイントはここです。
正しいフォームで投げさせすれば思ったところに投げられるようになります。
ポイントとしてはコントロールの良かったピッチャーのフォームを真似ることから始めればいいでしょう。
例えば上原浩治とか西勇輝とかロッテの石川くんや唐川くんとか。大きな故障も経験してなさそうだし、なおいいと思います。
(フォームが良ければ故障も回避できると考えています)
金子千尋もコントロールはいいけど、故障歴があるので省いておきましょう。
ですが体格があまりにも違いすぎる場合は、できるだけ似た体型の投手の中から探す必要もあると思います。
ぽっちゃりした体型の人はカープの中崎なんていいかもね。
NLP™️のモデリングでコントロールが良くなる
そしてそれらのピッチャーの真似をするのはフォームだけではありません。
マウンド上での立ち振る舞いや投球テンポ。そういったものも真似ていくのです。
試合のビデオがあるのならば、一試合まるまる真似るくらい観察してもいいと思います。
そうすることで試合中に何を考えて投げているのか?想像できるようになります。
コントロールだけでない投球術や試合勘も感じられるようになります。
これこそがNLP™️で言うところのモデリングです。
自分の個性も持ちながら、もう一人の好投手のロールモデルが自分の中に存在する。
そのような状態になれば、キャッチボールから変わってきます。
コントロールも以前より良くなっているでしょうし、ボールに力もついてくると思います。
このことに早く気づいていれば…
私自身も小さい時はプロ野球選手の真似をしていたものでした。
だけど高校で野球をやめちゃってブランクが空いてからはひどいもので、コントロールが悪くなってしまいガッカリしたものです。
そうそう、ブランクを空けすぎるのもあまりよくないですよ。
できるだけボールには触れていた方がいいです。ボールを触ることで感覚を維持することも付け加えておきましょう。
私はシャドウピッチングにはあまり意味を感じていないので(投げたボールの軌道でフォームが正しいことを判断する感覚を大事にしていたので)、キャッチボールレベルでもいいのでなるべく投げる方がいいと思います。
・ロールモデル(コントロールの良い・体型の似た)となるピッチャーを見つける
・そのピッチャーのフォームだけでなくマウンド上での振る舞いや投球テンポなどをモデリングする
・できるだけボールを投げるようにすること
これは私がこのようにしていれば良かったなあと、野球をやめてしばらく経ってから気づき、NLP™️を学んでから思ったことです。
これから野球を目指す、ピッチャーを目指す子供には、是非とも教えてあげてほしいことです。