年がら年中アルバイトを募集している場合じゃない
あなたの周りにこんなお店はありませんでしょうか?
「アルバイト募集中!」
てな貼り紙が、年がら年中貼ってあるようなお店。
常連のお客さんはついているようなのに、アルバイトがついてない…。
なんでずっと募集してんだろ?
そんな風に思えるお店。案外あるんじゃないでしょうか?
この貼り紙にはお店それぞれの背景があると思います。
それらを箇条書きで挙げてみると…、
・人手不足なのでアルバイトを採用したい
・アルバイトの人が来ればいいなあくらいで、現状の人員でもお店を回せている
大きく分けるとこの2つではないでしょうか。
後者の場合は問題ないのでしょうが、前者だと問題ありです。
お店がうまいこと回せてなくて、現状のメンバーの気力のみでなんとかなっているような現状。
まるで劣勢で敗戦濃厚な戦場のようになっているかもしれません。
これじゃまずいですよね。
そしてそんなお店には、ダメな共通点が多いのです。
その共通点を改善するだけで採用できると僕は思います。
これらも箇条書きで挙げてみたいと思います。
・貼り紙に時給や休日、連絡先などの記載がない
「アルバイト募集!」だけ書いてあって、肝心なことが書いてない。こんな貼り紙多くないですか?
時給や休日(例えば週◯日から可能とか)がわからないと働くイメージも湧きませんし、たずねようにも連絡先などがなければどうしようもありません(「詳細は店主まで」とかじゃ詳細をたずねようにもたずねにくいですもの)。
これは完全にお店側の怠慢です。せっかく貼り紙を出すのなら、最低限の情報は記載するべきでしょう。
「こんな条件で応募してくれる人がいるだろうか?」って思って条件を書かない人もいるでしょうが、条件が合わなければ折角面接をしても辞退されるか、採用してもすぐに辞めてしまうかだということを認識しなければいけないと思いますよ。
・やたら「やる気」や「熱意」を求めすぎ
アルバイトに対する理想像の一番のミスマッチはここだと思います。
「やる気のある人求む!」とか書いてあったりしますけど、それだと尻込みしてしまいますよ。
それでもビビらない人は本気の人だという意見もあるでしょうが、そんな人を待つだけ待ってマンパワーが不足した状態のままでお店を営業するんですか?他の店員がパンクしてしまいまっせ。
そもそも店主のあなたはアルバイトに対して、「やる気」や「熱意」を持っていたでしょうか?正直そんなにはなかったのではないでしょうか。
アルバイトの人って時間給で働くんですから、思ってる以上にドライなもんですよ。
とりあえず「応募してきてくれただけでやる気がある!」と思っておく方がいいと思います。
・面接が減点法である
一般企業でもそうなのですが、減点法で面接をしているとなかなかいい人がとれません。
よほどの熟練したスキルが必要だというポジション以外は加点法で面接しないといけません。
特に「未経験者歓迎!」というような採用では加点法です。
×「受け答えがしっかりしていないからマイナス」
◯「受け答えがしっかりしているからプラス」
×「身なりがしっかりしていないからマイナス」
◯「身なりがしっかりしているからプラス」
というように加点法で面接をしていきましょう。
真っ白な状態の人のいいところを見つけて得点を加算して、その得点が高い人を採用できる方が魅力な作業だと思いませんか?減点法って結局のところ消去法なのですから。
加点方での採用の方が、将来的にすごく戦力になる可能性を秘めた人を採用できると思いますよ。
人ってマイナスの印象の方が残りやすいもの。
ならばその印象を残さぬよう、いいところばかり見つけましょうよ。
いいところばかり見つけることは、魅力あるお店造りにもつながりますからね。
この3つを改善するだけで、アルバイトの採用に困らないお店になると思います。
厳しい目で採用するのではなく、あたたかい目で採用していきましょう。