面接の時の話です。
私が面接官をしていた時に、履歴書などの応募書類や、こちらからの質問に対しての回答で多いのがこれです。

「私の趣味は読書です」

面接をしていると必ず出てくるのがこの趣味。読書。
割合としてはけっこう高いというのが、私の経験の中で得た感覚です。

そして私はこう続けます。
「月にどれくらい読みますか?」と。

それに対する回答はまちまちです。
「月に10冊です」とか「4冊くらいです」とかいろんな数字が出てきます。
ですが、もちろん読むスピードは人によってまちまちなので、正直なところあまり重視しません。
問題はこの後の質問なんです。

なぜタイトルがすっと出てこないんだ?

「最近読んだ本のタイトルを教えてください」
この時点ですっとタイトルが出てこない応募者がほとんどなんです。
また答えられたとしても、漫画のタイトルを答えた人もいました。何考えてんでしょうね。

そこでさらに突っ込んだ質問をしてみます。
「その本の内容を教えてください」と。

その質問に答えられた人にはいい印象を持ちました。
三味線を弾いているわけではなく、本当に読書が趣味なのであろうと私は判断しました。
面白かろうが面白くなかろうが内容について記憶しているということは、本当にその本を読んだということなのですから。

読書って趣味はいくらでも嘘をつこうと思えばつける趣味なんです。
本を読むことというのは誰でも経験していることだし、趣味が見つからず「趣味は無趣味」と書くよりはまだいいですから。
たとえブランクがあろうが「趣味は読書」と書くほうがマシなのです。
私はそのように考えています。

もちろんすっと答えが出てこなかった応募者が嘘をついているわけではないでしょう。
緊張して頭の中が真っ白になってしまうなんてこともなくはない。
だけど「趣味は読書」という応募者が数多くいる中で、疑わしいと感じられると選考の上ではマイナスとなってしまいます。

どうしても面接は減点法になりがち

応募者多数の面接はどうしても減点法になりがちです。
選考にかける時間も機会も多くなってしまうので、企業の立場を考えると減点法は致し方ありません。
だけど学力ならともかく、他のライバルにこんな些細なことで差をつけられてしまってはもったいないですよね。

そうならないためには、最低でも1冊は本のタイトルと内容を答えられるようにしておくといいです。
先ほども言ったように、たとえブランクがあろうが「趣味は読書」と答えられるのです。
なので最近読んだ本でなくても良いのですから、印象に残った本のことをしっかりと記憶しておいたほうがいいのです。

だけど教科書に載っていたような本はやめといたほうがいいですよ。
面接時ではないのですが、私の友人は小学生時代に教科書に載っていた「田中正造」で読書感想文を書いて、みんなの前で先生に破られたことがあります。
今なら問題なんでしょうが、そん時ゃ大爆笑でしたけどね。

いや、やっぱり5冊くらいは必要だ

こんなことを書いていたら、ふと思い出したことがあります。
これは私がした質問ではなく、私がされた質問。すなわち私が応募者として面接に臨んだ時にされた質問です。
非常に意地悪だなと思ったので、印象に残っていました。
その時のやり取りを記してみると…、

「最近読まれた本のタイトルを教えてください」
「○○○○です」
「その前に読まれた本はなんですか?」
「えーと、○○○○です」
「その前はなんですか?」
「えーとですね、○○○○です」
「その前は?」
「うーんと、えーと、○○○○です」

このように考える間も与えずに読んだ本を聞かれるわけです。
まるで尋問みたいでしょ?
この時は一応答えられましたが、選考結果は残念ながら…。だけど縁があって入社していたらどうだったんでしょうね。
あなたはどう思うのでしょうか。

だけどこのような面接もないわけではないと思います。
特に文学部の学生ならめっちゃターゲットにされるんだろうなと想像できます。
なのでやっぱり、面接で「趣味は読書」と言うのなら、5冊くらいはタイトルを用意しておいたほうがいい。
読書の記録を取るのもいいかもしれませんね。

ここまで言っても用意ができないのなら、別の趣味を答えたほうがいいと思います。
嘘ではないだろうけど、面接の場では嘘だと判定されちゃうから。

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