自営業者の子供とサラリーマンの子供の大きな違い

先日友人と話していた時のこと。
その際に印象に残っていることがあります。それは、

「会社員の子供だったら起業に対して抵抗があるのかもしれないな。」

ということです。

その友人は現在父親から事業を継承して社長になっています。
なのでサラリーマン家庭に育った僕が、よく起業に踏み切ったなあと言っているのです。
まだまだ風が吹いても儲からない桶屋みたいな自営業者なのですが、そう言われて悪い気はしません。

だけど友人が言う通り、実際起業しようと思うまでには抵抗がありました。
サラリーマン家庭で育ちサラリーマンとして働いていたわけですから、自営業という未知の領域に飛び込むのにはけっこう勇気がいったように思います。

一番大きな不安が収入。
起業したところで毎月きちんと儲けられるんだろうか(まだまだ儲かっていないです)という不安は確かにありました(なので今でも不安はあります)。
サラリーマン家庭だったので毎月定期的に収入がありましたから、逆に毎月定期的に収入がなくなってしまうことに対しての不安もありましたし、周り(妻とか母親とか)も不安を口にしていました。

また会社員時代に仕事をしてきて、仕事に対する自信はそれなりにあったものの「経営」となるとどうなのか?
会社員時代の仕事というのは会社の看板があるから成り立っていた部分もあります。その後ろ盾がない状態で今まで通りいや、今まで以上の仕事ができるのか?という不安もありました。

今書き出してみて考えてみると、起業する抵抗って結局不安なのだなあと感じます。
そしてその不安っていうのは、

「不安=安定した収入を得られるか?」

この方程式が成り立つように思うわけです。

ですが自営業者家庭で育った人の多くは、起業は未知の領域ではありません。
なぜなら自分の親もしくはその先の先祖が起業を一旦しているわけです。
言ってみれば跡を継ぐ場合は一から起業しなくてもいいし、新しく事業を興す場合も親などが起業しているわけですから不安をあまり感じていないように思うのです。
不安を感じるにしても、

「不安=事業が軌道に乗るかどうか」

というように感じていると思うのです。

すなわちサラリーマン家庭育ちでは収入の不安定さに恐れを感じ、自営業者家庭育ちでは収入の不安よりも事業がうまくいくかに恐れを感じている。
なので起業というビジネスそのものに恐れを感じているだけの自営業者家庭育ちの子の方が、純粋にビジネスに取り組める。
そんな印象を受けています。

そうなればもしサラリーマン家庭の子供が起業しようと思ったら、収入の不安さえ解消できれば起業へのハードルが低くなるように考えられるわけです。
なので起業前の準備、心構えとしてこのようなことを挙げてみます。

・収入がなくても生きていけるだけの蓄えをしておく(理想は1年)。
・起業する本業以外に収入を得られる方法を見つけておく(副業やWワークも考えておく)
・大きな借金をしない程度で事業をスタートさせる(事務所は自宅にするとか)

これらのことがなくても当然起業はできます。
だけどもし不安を解消することができればと思って、書いてみました。

でも本当は、違う目線で考えたほうがスッと起業できちゃったりするんですけどね(笑)。
そのことはまた別の回でお話しできればと思います。

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