今回は面接の際に判断することを書いておきます。
これは知人から聞いた話なのですが、元採用担当者としてがっかりしてしまったので記事にしたいと思います。
(ネタにしてすみません)

これは中途採用の面接の場であった話なのです。
その方は前職の仕事で難しい問題があり上司に相談したのですがろくにフォローしてもらえず、仕事に行き詰まってしまったそうです。そりゃ行き詰まるわね。
それが理由で退職されたのですが、その退職理由を答えた際に面接官から帰ってきた言葉がこれです。

「〇〇(前職)を辞めたことでその問題から逃げたと思わなかったのか?」

この面接官はどんな問題でも解決してきたのだろうか?

私はその答えを聞いて怒りがふつふつと湧いてきました。
その問題から逃げた?
よくぞそんなことが言えたものだと思います。

会社員ってどんな問題でも解決できるものなのでしょうか。
私が考える答えはNOです。
会社員である以上、どんな問題でも解決できるわけではありません。
平社員であれば個人の考え方や行動だけで解決できることはありませんし、管理職でも経営者の判断次第だと言えます。
経営者であっても、世の中には倒産している会社が山ほどあります。
すなわちどんな問題でも解決できるわけではないのです。

解決できない問題ってどうしても解決しなければならないのでしょうか?
もしそうだとしたら、それは経営者のみ。
平社員は管理職へ。管理職は経営者へ相談して対処をお願いするしかないと思うのですよ。それが組織ってものではないでしょうか。そしてそうすることは逃げることなのでしょうか。

この辺りを熱意ややる気などでなんとかすると考えているのが戦後の高度成長期を支えていた団塊世代の考え方だと思うのですが、その考え方でいいのでしょうか。
きっとそのような考え方だと「解決できないのはお前に能力がないからだ!」などということを言われてしまうんじゃないでしょうかね。

私からすると能力以上のことを任せて苦しんでいる様を見て楽しんでいるようにしか見えないのですが。
そりゃただのいじめだよ。
子供にも言うでしょ。行き場がなかったら逃げてもいいんだよ。って。

とてつもなく難しい仕事を任せるなら丸投げにするな

もちろん難しい仕事を任せることは必要だとは思っています。
だけど任せるからには最後まで面倒を見なければならないものだと私は考えています。
個人でできる範囲を超えてしまうような仕事はフォローをしなければなりませんし、責任は上司がとるべきです。
フォローすることなく放置して「なんとかしろ」というだけで、責任をその個人に押し付ける形で終わってはいけないのです。
そうでないと管理職の名が泣きますよ。

だけどこの面接官はそのような背景を聞いていたのに「逃げた」という言葉を使いました。
人事の方がこのような旧態依然とした考え方だとすると、おそらくとてつもなく難しい仕事でもなんでも任されてしまうように思います。
営業職(今回の希望職種)に配属されたなら、とんでもないノルマを課せられてしまうんじゃないかと想像してしまいますね。おーこわ。

ああ、嘆かわしい。

自己都合退職はどんな理由であれ「逃げ」と言われかねない

そもそもが自己都合での退職は、どんな理由であれ「逃げた」と言えるわけです。

「給料が安かった」=その会社で給料を上げようとする努力から逃げた
「会社の業績が悪かった」=その会社の業績を上げようと努力することから逃げた
「人間関係が悪かった」=人間関係を良くしようとすることから逃げた
「もっと大きな仕事がしたかった」=その会社で大きな新規事業を立ち上げる努力もせずに逃げた
「キャリアアップしたいと思って」=その会社に止まってもキャリアアップできたはずなのに逃げた

このように、どんな理由でも「逃げた」と言えるわけです。決して逃げたわけでなくても。
終身雇用時代の人間なら確実にそう思うことでしょう。もしくは転職経験のない人間なら。
その面接官は転職経験がないんですかねえ。

すなわち中途採用の面接って、考え方によっては「逃げてきた」人を採用しようというものなのです。
なのに面接の場で「逃げた」という言葉を使って応募者に対して非難の言葉を浴びせるような真似をしていいのでしょうか。
いいわけがありません。

正直私はこの面接官のレベルの低さを感じてしまいました。元面接官として非常に嘆かわしい。
このような面接をすることで会社の評判を落とすとは考えられないんでしょうかね。
いつまで上から目線で面接してんだよ!お前は会社の顔だろ!と、私が上司なら雷を落とすことでしょう。
ああ嘆かわしい。

なので面接の場であなたのキャリアを「逃げた」と言うような面接官がいる会社には、たとえ内定が出ても入社してはいけないと考えるべきでしょう。
そもそも、採用しようと思っているならこの「逃げた」という言葉は出ないと思いますがね(笑)。
たとえ面接の途中で不採用と決断したとしても、面接官としてそれは態度や言葉に表してはいけないのです。

ちなみにこの会社のことを調べてみると(マイナビ2018に掲載されてたデータによる)、2014年から2016年にかけて毎年コンスタントに男子新卒社員を2名採用してるけど、2014年と2015年に新卒社員が1名ずつ退職しています。
けっこう離職率が高そうですな。新卒採用は男子のみだし、寿退社とも考えられないし。

私はその知人がもし採用されたとしても「よう考えや」とアドバイスするつもりです。

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