ふざけるのにもモラルと勇気は必要
一昨日は4月1日。世間はエイプリルフールで盛り上がってましたね。
私はというとそんなことはおかまいなしで仕事やらなんやかんやでバタバタしておりました。
なので例年ならSNSで軽くウソでもついてやろうかと思っておりましたが、つかずに終わったただの四月バカでした。
そんなエイプリルフールですが、ウチの息子ときたら「あっウソつこ!」と言い出したのが4月2日(汗)。
リアルな四月バカが身近にいました(笑えない)。
そしてエイプリルフールが終わり、エイプリルフールについていろいろと話題になってましたね。
若手俳優が「芸能界引退します!」と言ったり、ロックバンドが「100万人ライブ決定!」と言ったりしていたようです。
これらのウソって、老害になりつつある私からすると非常にセンスのないウソだと思うんですよ。
こんなウソならつかないほうがいい。「なんやこいつ」的な目で見てしまうようなウソだと思うのです。
私はエイプリルフールだからどんなウソでもついていいというわけではないように思うのです。エイプリルフールのウソにも最低限のモラルは必要だと思うのです。
結局ウソをつくことがなく終わった息子へ向けて、エイプリルフールを含めたふざけることについて言及していきたいと思います。
エイプリルフールのウソはホラレベルでちょうどいい
基本的にウソはついてはいけません。このことは幼い頃から親や学校の先生などから口が酸っぱくなるほど言われてきました。
だけど大人になるとウソをついてしまうことがあるというのは、今の政局を見ていると明らかです。
すなわち政治家だけでなく誰もが多かれ少なかれウソをついたことがあるし、今もつき続けているなんて人もいることでしょう。
ということは『エイプリルフールは年に1日だけウソをついてもいい日』という前提がそもそも崩壊しています。
本当にこの日だけウソをつく人には申し訳ないですが、たいていの人は1年のうちに何度もウソをついていることでしょう。
となると、この日のウソは「ウソではなくホラ」レベルのものがいいと思うのです。
一応この2つの違いをあげておきます。
うそ【×嘘】 の意味
1 事実でないこと。また、人をだますために言う、事実とは違う言葉。偽 (いつわ) り。「―をつく」「この話に―はない」
2 正しくないこと。誤り。「―の字を書く」
3 適切でないこと。望ましくないこと。「ここで引き下がっては―だ」
(デジタル大辞泉)
http://dictionary.goo.ne.jp/jn/18986/meaning/m0u/
ほ‐ら【▽法×螺】 の意味
[名]
1 「法螺貝」の略。
2 大げさに言うこと。でたらめを言うこと。また、その話。
[形動ナリ]利益が意外に多いさま。
(デジタル大辞泉)
http://dictionary.goo.ne.jp/jn/205317/meaning/m0u/
このような違いがあります。
比較してみると、
ウソ=騙すもの
ホラ=騙す性質のものではないもの
と定義できると思うのです。
前述した若手俳優やロックバンドがついたウソについては「ひょっとしたらマジであるかも?」と一瞬でも思わせてしまうものだと言えるので、「騙すもの」と定義づけます。
その他「結婚しました」とかも現実的に起こりうることなので、私のなかではNGなのです。
どうせなら「芸能界引退してメジャーリーグデビューすることになりました」とか、「○○公民館で100万人ライブを開催することになりました」などの、「ありえへんやん!」というウソの方がいいと私は思います。
これらのウソであれば誰も騙されないし、騙されたとしても夢を応援するような感じで笑ってすませられると思うのです。
エイプリルフールはハッピーなものでないと!と私は思うので、ウソをつくにもホラレベルのものでと考えています。
仮装は自分の姿をさらけ出すもので
もう一つ私がどうなの?と思っているものが仮装です。
秋のイベントとしてハロウィンが完全に定着してきているように思いますが、その仮装についても良い仮装と悪い仮装があると思います。
それは「誰が仮装しているのかがわかるかどうか?」です。
例えばこの画像をごらんください。
ぱっと見「お前誰やねん!」としか言えないでしょ。
私もこの仮装の兄ちゃん(だよな)に実際に会いましたけど、怖かった…。
なので、誰がやっているのかわからなくなる覆面は仮装とは呼びたくありません。
・相手に恐怖感や不快感を与えないかどうか?
・コンビニに行ける仮装かどうか?
仮装についての私の基準としてはこれです。
最低限「誰が仮装しているのかがわかる」ことがモラルだと思います。
そもそも覆面で仮装なんてフルスイングしてないでしょ。
元ネタがあって、誰でも買えて、顔の大部分を隠す。
誰でも簡単にできる中途半端な当てるだけの仮装だと思いませんか?
(例えば野球で申し訳ありません)
そのくせやってる奴は大はしゃぎしてる。ふざけてるを通り越してただの悪ふざけにしか見えませんわ。
なのでゾンビメイクの女子高生やサッカーのスタジアムでフェイスペイントをしているだけの方が、覆面よりも仮装のレベルとしては数段上だと思っています。
仮装するのにも勇気がいります。
勇気を必要としない仮装なんて意味がないと思うのですよ。
モラルと勇気をともにして
エイプリルフールと仮装を例に挙げてみましたが、結局ふざけるのも大変なんですよ。
日常から非日常へと変わるってそんなに簡単なことではないのです。
なので日常も非日常も全力出していきましょう。
でないとただの独りよがりだし、周りに対してはただ失礼になってしまうのです。
てな感じでまとめてみましたけど、書いていて自分の中でも思う部分が出てきました。
私はふざけることに向いてないのかもしれないなと(笑)。
とりあえず仮装することを求められるのならば、バンダナ巻いてロードバイクに乗って火野正平の仮装で決めたいと思います。