感覚に訴えるタイプの「良さ」の説明は後付けで考える
私の仕事はカウンセリングだったりコーチングだったりするわけですが、良さを伝えることに苦労をしがちです。
なぜならセッション後の変化というものが数字で表せないからです。
(コーチングであればセッション後にクライエントが出した結果など数字で表せるけどね)
良さを感じるのが心情的な部分だったりするので、抽象的な言葉の羅列になってしまいがちなのです。
関連する業界だと医療業界が挙げられますが、医療業界では広告に使う言葉の規制もあり(「必ず治します」とかはNG)、それに準ずる形にしようとすると直接的な言葉が使いづらいです。
数字で表せるものであればキャッチコピーとして利用もできるかもしれませんけどね。
わかりやすい例でいうとダイエット関連などが挙げられると思います。
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人間が持つ理由の多くは「後付け」である
以前どこで見たのか忘れてしまいましたが、人間が持つ理由の多くは「後付け」であるということを目にしました。
これがすごく腑に落ちたので、ここで簡単に説明したいと思います。
わかりやすい例で言うとグルメレポートなどが挙げられます。
基本的に「おいしい」という一言で片付けられるものですが、グルメレポートとなるとそうはいかない。
なんで「おいしい」と思ったのかという理由づけが必要となります。
例:A5ランクの国産牛のステーキを食べたとする
「焼き加減が絶妙でおいしい」
「歯がいらないくらい柔らかくておいしい」
「脂が甘くておいしい」
「さすが○○牛だな」
などのコメントが予想されますが、おそらく最初から感じていたおいしさではないと思われます。
よほど意識して食べるのであればこのようなコメントがすぐに出てくるかもしれませんが、最初にまず「おいしい」という感情が来て、そのあとでその理由を探っていくうちにこんな理由が思いあたったというのが本音だと思います。
これでもまだ抽象的だけど、ただ単に「おいしい」というよりはさらにおいしさが伝わると思います。
言わば後付けの理由でさらに理解を深めるというパターンです。
抽象的な良さに後付けの理由をつけることでキャッチコピーを
このことを理解すると、売り言葉を考えるときに役に立ちます。
私と同業者はもちろんのことですが、
・飲食業界(なぜおいしいのか)
・リラクゼーション業界(なぜリラックスできるのか)
などなど、感覚に訴えかける業種であればこの考え方が有効だと思います。
おいしさのような感覚的なものは他と比較して優劣もつけられないので(個人の主観によるところが大きいから)、売り言葉を考える人(おそらくオーナー)の主観で考えればいいので、一度このように考えてみるといいですよ。
また利用者の方に聞いてみるのもいいと思います。アンケートのような形ではなくヒアリングだとよりいいかもしれませんね。
こういう感じで考えて浮かんだ答えは、キャッチコピーなり売り言葉なり自己紹介にガンガン使えばいいと思います。
だけど恋愛や結婚相手の良さを考えるのは控えたほうがいいかもしれません。
単純に「好き」になったからという理由で留めておく方がいいと思います。
「顔が良かった」
「おっぱいが大きかった」
「お金を持っていた」
などの理由ばかり思いつくと、自分がゲスな人間のように思えて嫌になるかもしれませんから(笑)。