夢ってお酒のようなものなのだよ

夢を見ることは人生において大切なことだと言われています。
確かに、夢を見ることで目標が決まり、毎日の生活にハリが出るということも言えます。

そして一歩踏み込んで、夢のことを具体的に考えることは、夢を叶えるための第一歩です。
まずは夢を叶えるために必要なものを洗い出す。例としては資金や知識や能力とか。
その必要なものがまだ手にしていないものであれば、それを手に入れるために行動する。
そしてそれらのものを手にしていくことで、夢が叶う可能性が高くなっていくわけですよね。

そのような過程を経て、夢を実現した将来像をイメージします。
お店のオーナーになることが夢だという人はオープンしたお店の中にいる自分をイメージし、甲子園出場することが夢であれば甲子園でプレーする姿をイメージし、結婚して家庭を持つことが夢であれば家族だんらんを想像する。
そんな感じで夢を具体化して、実現へと向かうわけです。

ですがここで注意点があります。
お酒を飲み進めるように夢を掘り下げていくのはいいことだけど、深酒するように深く掘り下げすぎないこと。
これ、大事です。

例えば、気持ちいい時のことを「夢心地」表現することがありますが、これってほろ酔い加減なのかなあと思ったりします。
ほろ酔い加減ですんでいればいいのですが、夢を深く掘り下げすぎて泥酔状態になってしまうこともあるのです。

例えば…、
・お店を開業することが夢だったはずなのに、資金作りを後回しにして開業した後のチェーン展開を考えてしまってフランチャイズシステムの構築に時間を割いてしまう。
・甲子園に出場することが夢だったはずなのに、野球の練習よりも甲子園後に頼まれるであろうサインの練習ばかりしてしまう。色紙を大量に購入しサインを書きためてしまう。
・結婚して家庭を持つことが夢だったはずなのに、彼女を見つけるよりも先にマイホームのことを考えてしまう。さらに発展すると先に買っちゃう。

これらは極端な例ですが、近いところでは経験している人も多いのではないでしょうか。
夢を掘り下げてるのはいいことだけど深く掘り下げすぎて、これじゃいつまでたっても夢が叶いそうにありませんよね。
(まずやることをおろそかにしないのであれば叶うと思いますが)

先に必要なことよりも夢が一旦叶った後のことばかり考えてしまう。夢を深く掘り下げすぎてしまうと、このように優先順位を無視した行動をとってしまいがちなのです。
お酒でいうところの「飲みすぎ」なのです。
酔っ払いを見たときの印象と同じで、はたから見ると「おいおい」という感じになってしまうわけです。

このように人間って空想から妄想へと陥ってしまいがちな生き物だと思うのですよ。
だって、基本的に快楽を求めるのが人間なのですから。
夢を掘り下げていくことの気持ち良さにハマってしまって、どんどんどんどんやらなければいけないめんどくさいことを後回しにしてしまう。
夢を深く掘り下げ過ぎてしまうことでこのような頭の悪い行動をとってしまいがちなのです。

こうならないように、まずは夢を叶えるために必要なことを洗い出すようにしましょう。
まず何が必要なのか考え、それを手に入れるための行動をとること。
それも自分のお酒の適量と同じように、自分のできる範囲の行動から始めるようにすること。

これらのことはメモなどの記録をとるとさらに効果的ですが、とる場合はのちのち見返すことをお忘れなく。書くだけ書いてほったらかしにしていてはメモをとった意味がありませんよ。

このことが習慣となれば、夢を掘り下げることはあっても深く掘り下げすぎることはなくなると思います。

酒は飲んでも飲まれるな。
夢は掘り下げてもまず何をすべきかを忘れるな。

お酒も夢も「過ぎない」程度のほどほどでお楽しみください。

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