NLPを学ぶと、◯◯が無くても気にならなくなります
世の中には「あったほうがいい」と言われているものがあります。
多くの人はそれを手に入れようとしますが、場合によってはなかなか手に入れられなくて嫌になってしまう人もいるでしょう。
そんな時にNLPのスキルは有効です。
そのNLPのスキルは「メタモデル」と「リフレーミング」です。
例えば「趣味」。
幸い僕には趣味がありますが、趣味があることで生活にハリが出たり仲間ができるメリットを感じています。
「人生を楽しむには趣味を持つのが一番!」なんてことを言う人もいます。
(僕はこの言葉には共感できませんが、後の流れを考えあえて触れないようにします)
逆に趣味がない人がそんな僕を見ると、趣味を中心とした仲間付き合いが少しうらやましく思ったりするかもしれません。
生活にハリがない時に先の言葉を目にしたら「趣味がないからダメなんだ!」と自分を責めてしまうかもしれません。
そして趣味を見つけようとあわてて行動するわけですが、だけど趣味を見つけようと思えば思うほど、簡単に趣味って見つからないものです。
そんな時には落ち込んでしまうかもしれません。
「趣味」がないなんて、自分はなんてダメな人間なんだと。
(少々極端ですが)
そんな時に僕ならこう質問します。
「Aさん。趣味がない人は全員が全員ダメ人間なのですか?」と。
趣味がなくても毎日楽しく生きている人はいます。
趣味がなくても仕事に没頭していたり家事や育児に熱心に取り組んでいたりなど、充実した毎日を送っておられる方は多いと思うんですよ。経済番組などに出てくる経営者の人って軒並みそんな感じがしませんか?
「確かにそう言われてみればそうかもしれません」
「趣味ではなくても充実してる時ってありませんでしたか?」
「そういえば毎日通勤に自転車を使っているのですが、その時は充実しているように思います」
こんな感じで話が進んだとしたら、Aさんも趣味がないことが気にならなくなると思います。
ちなみにこの質問がメタモデルです。
抜け落ちている情報を明確にしようとする試みのことを指します。
人間が陥りやすいクセとして、情報を欠落させてしまうというものがあります。
大きく三つに分けると
・一般化
・歪曲
・省略
です。
Aさんの場合は「趣味がない=ダメな人間」と言うように情報を歪曲させています。
そこでメタモデルの質問を使ってその歪曲している思考を見直してもらう。そのことによって歪曲が解消できれば良い方向に物事が考えられるわけです。
また「リフレーミング」を使って「趣味がない」という言葉を別の物言いにしても効果があるように思います。
「リフレーミング」とはネガティブワードを別のポジティブワードなどに変換することです。女子高生が開発した「ネガポ辞典」のようなものだと考えていただければけっこうです。
「趣味がないんです。」
「趣味以外のことが充実されてるんですね。」
「趣味がないんです。」
「無趣味が趣味って感じですかね。」
などなど。
自分で書いてみても思うのですが、初対面でこのリフレーミングはまずいかもしれませんね。なめてんのか!って怒られてしまいそうだ(笑)。
みなさんは、相手の方とお互いに信頼しあえる関係が築けてからこのリフレーミングのテクニックを使う方がいいでしょう。
その信頼しあえる関係を「ラポール」と言います。
心理学を学ぶと最初の方に学ぶ事柄なのですが(もちろんNLPでもそうです)、案外忘れてしまいがち。
どんな心理学のテクニックもラポールが築けていないと意味がありません。
次回はこのことについて書くことにしようかな。