「くささ」でわかる真実の愛

人間はにおいに敏感です。
五感の一つである嗅覚を活用して、いろんな情報を得るわけですね。

においから雨を察知したり、火災を発見したりするなどの危機を回避したりもします。
においってそれほど重要ツールなのです。

においは大きく2つに分けることができます。
それは「いいにおい」か「くさい」か。
当然「いいにおい」は好ましいもので、「くさい」は不快なものだと定義できます。

「いいにおい」の典型例はカレーのにおい。
カレーのにおいが漂ってくると、途端に食欲が湧いたりします。
カレーのにおい→カレーだ!→腹減ってきた!という流れになってしまうわけです。僕の場合は(笑)。
みなさんの中にも同じような方は多いのではないでしょうか。

そして「くさい」と言われるにおいもあります。
ですがこの「くさい」も大きく2つに分けられるんです。
それは「許せないくささ」か「許せるくささ」かです。

「許せないくささ」とは多くの人が忌み嫌っているにおいです。
最近の代表例はタバコでしょう。
日本全国禁煙ファシズムが巻き起こっているので、タバコのにおいが敬遠されがち。
副流煙による害を敬遠しているのかと思いきや、副流煙の出ないアイコスなどのたばこもおおっぴらには吸えない。
結局はたばこのにおいがイヤ!と言う人の方が多いと言うことなのでしょう。
喫煙者にとっては肩身の狭い世の中になってきました。

逆に「許せるくささ」は食べ物関係が多いように思います。
世の中には「くさい」けどおいしい食べ物が多いです。
ニンニクやチーズや漬物や納豆など。身近にあるものの多くは「くさい」食べ物だったりします。

そしてこれよりくささのレベルが上がると好き嫌いが激しくなります。
好きな人は好きだし、嫌いな人は嫌い。それもとことん嫌っている人が多いんじゃないでしょうか。

ブルーチーズ。
ふなずし。
くさや。

キャンプ場でくさやを焼いた時の写真。
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これらのものって好きな人はとことん好きだけど、嫌いな人はとことん嫌い。
そんな食べ物ではないでしょうか。

そこで思ったのは「くさい」においは基本的に嫌なものであるが、その先にあるものに対して強い興味を持てば気にならなくなるのではないか。
ということ。

食べ物の場合は「くさい」の先にあるものをいかに感じられるかどうかでしょう。
・おいしいという味覚(好みではあるがブルーチーズとかくさやはそう)
・スタミナ源になるなどの栄養素に対する期待値(ニンニクやキムチなどはそう)
などを感じることができれば「くさい」においも問題なくなるわけです。

これらのにおいが「許せないくささ」だという人は、無意識に脳が何らかの危険信号を発しているのだと思います。

・まずそうだ。
・お腹壊しそうだ。
・一口食べたらずっとくさいにおいが付きまといそうだ。
・人に会ったら避けられそうだ。

こんなことを無意識に感じているのではないでしょうか。
もちろん顕在意識が感じている場合もあるのでしょうが。

では、食べ物以外ににおいではいかがでしょうか。
例えば体臭などの、人が放つにおい。この場合はその人自身を好きか嫌いかによるんじゃないだろうかと思います。まるでザイアンスの法則のように。

好きな人のにおいであれば多少「くさい」においでも気にならないはずです。
同じ汗くささでも、我が子や一流スポーツ選手やアイドルの汗くささなら気にならないはずです。
だけどその人のことが嫌いだったら…、とんでもなく不快なんだろうな。

もし本当に好きな人が現れたのならば、その人のにおいも含めて好きになるのではないでしょうか。
もし体臭が原因で好きになれないとするのなら…、あなたが感じている「好き」を疑った方がいいかもしれませんね。

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