身の丈にあったジョークを

長かったゴールデンウィークも終わり日常へと戻ってきました。
私はこの間も四六時中仕事のことばかり考えてしまい、早く終わらないかなぁなどと指折り数えながらゴールデンウィークを過ごしておりました。

すみません。ウソついておりました。
ウソつきは泥棒のはじまりなんてことを申しますから。正直に言っておきましょうね。
仕事は好きだけど四六時中は考えてなかったです。今週末のバーベキューのことばかり考えていました(笑)。

オオカミ少年の失敗とは

ウソつきで思い出すのは『オオカミ少年』の話です。
『オオカミが来たぞ』とウソついて周りの人が驚いている様を喜んでいたら、本当にオオカミが来た時に誰も信じてくれなかった。
だからウソをついてはいけないよ。というお話です。

私も幼い頃はこの話を鵜呑みにしていましたが、大人になった今では感じ方が少し異なってきました。
感じている疑問としては…、

「オオカミ少年はウソをついたからいけなかったのか?」

ということなのです。
ウソをつくことは悪いことというのはわかっておりますが、全くウソのない世界なんてこの世には存在しませんよね。
例えばいたずらなんてその典型的なもので、たいていがウソついて騙していると言っても過言ではありません。

私より少し上の世代では、

「アゴになんかついてるで」
「え?」

と驚いてアゴを触ると

「うーんマンダム」

なんてのが流行ってたと聞きます。
さらに言うと、言葉だけでなくヘビのおもちゃで脅かしたりなどとモノまで使って全力で騙していたわけですから、こういうウソであれば許容範囲だと思うんですよ。
私と同世代の多くの人は、子供時代に「どうせ騙されるなら大川栄策さんのように騙されたいな」と思っていたものです。
(その気持ちは今でも少しあります)

結局のところオオカミ少年は真面目な人だったんじゃないかなと思うわけです

そこでオオカミ少年がついた「オオカミが来たぞ!」というウソに関して考えてみると、この言葉だけ見るとたわいもないジョークだったんじゃなかろうかと思えます。
今は街中にオオカミが来るなんてことはない時代ですから(来るとしたら人狼くらいなんだろうね)、なおのことジョークっぽく思えてしまう。

だけど町の人々はこれを真剣にとらえてしまったわけです。
「マジ!やべえじゃん!早く逃げないと!」
てな感じでとらえてしまったわけですよね。だから最終的に総スカンを食らうわけですから。

このことから考えると、おそらくこのオオカミ少年って普段は真面目な人だったんじゃなかろうか?と想像してしまうわけですよ。
ジョークの一つも言わないような、言ってみれば堅物だったんじゃないかなと思うわけです。

例えばこのオオカミ少年が高田純次さんのような適当キャラの人だったら、町の人々も「また言ってるよ」てな感じで笑ってすませてそうではありませんか?冗談ばっか言って!みたいに。
だけど普段ジョークを言わなさそうな人であれば、ジョークがジョークに聞こえない。ありえないウソですら「本当かも」と思わせてしまう。そういうことがあると思います。

なので、このオオカミ少年は普段言い慣れないジョークを言って驚かせ、なおかつその反応を見て「オレのジョークっておもろいやん」てな感じで勘違いしたまま調子に乗ってしまったのが失敗なんじゃないのかなと思うわけです。

自分のイメージを考えてジョークをチョイスする

このことはウソだけではなくいろんなことに当てはまります。

例えばジョークでいうと「下ネタ」。
下ネタって不思議なもんで、下ネタを言って許される人と許されない人がいます。言う人のキャラクター次第といっても過言ではありません。
また立場のある人が軽い気持ちで下ネタを言って「セクハラだ!」と言われてしまうなんてこともありますよね。
だけど許されないと言うことはエロの雰囲気がない人とも言えるので、それはそれでいいことだと思います。
私も下ネタは嫌いではないのですが「キャラにない」と言われることがあるので、少し控えるようにしています。

そして「ブラックジョーク」。
政治などを皮肉ってジョークにするのもセンスがいります。
ブラックジョークを言うのならバカになりきるに限ります。
頭のいい人がいうと政治に対する批判ととられ、中途半端に頭がいい人が言うと国家反逆罪に問われかねません。
なので私は政治を皮肉ったブラックジョークは言わないようにしています。

そして「ナンパ」。軽い気持ちで女の子を口説いてドン引きされる人っていませんか?
男前なのにナンパするとうまくいかないとか。そんな人がいます。
そう言う人はきっとナンパなんて軽いもんじゃなく、真剣に誘うくらいでないとダメなんでしょうね。それはそれでひかれそうだけど。
私もどちらかというとひかれてしまうタイプなので、ナンパはしないようにしています。

最後に「不倫」ネタ。芸能人を見ていても思いっきり叩かれている人とそうでない人がいます。
一回浮気をしただけで引退させられそうな勢いで非難を浴びる人もいれば、「浮気がバレた」と笑い話にしている人もいます。
これは艶があるかどうか?という話なのかもしれませんね。
私にはその艶がなさそうなので、不倫しないようにしています。

そうなるとどんなジョークで笑いを取ればいいのでしょうか?
(そもそも笑いをとらなきゃいけないのかという疑問もあるけど)
ダジャレもドン引きされる年齢になってきたし、自虐ネタにも限界がある。そんなにエピソードねえし。

これらのことから、私はキャラクター通りジョークを言わずに過ごしていこうと思います。
なので私に面白いことを期待しないようによろしくお願いいたします。

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