「大人になりきれない」ことが革新をうながす

子供は思ったことを口にする。

子供と接する機会の多い人などはそう思うことが多いのではないでしょうか。
私も子供を持つ親として、子供たちと接する機会があります。いやでもあるのです。

そんな時に子供たちから「ハゲ!」などと言われると、かわいいと思うより先に怒りの感情がわいてきます。
冷静な口調でその子を指差して「はいお前、将来ハゲる〜」と毎回のように言い返しているのはそのせいなのです。
ごめんなさいね。大人になりきれてなくて。

だけど、思ったことを口に出すのは悪いことばかりではない。と、思います。
なぜなら「革新的」だと捉えることもできるから。

例えば昔ながらの慣習のままやり方が変わらずに放置されていることに疑問を感じた時に発する言葉があります。

「こんなやり方でいいんでしょうか」
「効率悪くないですか」
「別のやり方ならもっと良くなると思いますよ」
「思い切ってやり方を変えてみましょうよ」

こんな感じで思ったことを口にすることで、新たなシステムを生み出すこともあるでしょう。
実際にWindowsパソコンが普及した時などは、どの会社でもこのようなやり取りが行われていたと記憶しています。
私自身もこの時期に社会人となったわけですが、事務作業の効率化に関してパソコンの導入というものがものすごく「革新的」だったと思います。
それからのさらなる進歩はみなさんもご存知の通りです。

このような発言で一歩を踏み出すためには、自分自身が大人になり切らないことが大切なのかなあと思います。
疑問に感じたことに対して疑問だと認識する前に、大人だと余計なフィルタがかかってしまうように思うからです。

「先人たちもこうやってきたから」と、疑問に思うことを一般常識だと理解しようとしたり。
「文句言わずにやらないとな」と、従順な人間を気取ってみたり。
「言ったって無駄だし」と、妙にあきらめよくなってしまったり。
「余計なこと言ったら居場所がなくなる」と、自分の立場を考えたり。

こういう大人の部分があると、疑問に感じるようなことも受け入れてしまう懐の深さが人間にはあります。

だけどそれで本当にいいのでしょうか。

自分自身が疑問に感じることは、やっぱりおかしいことだと思わないと問題意識が生まれません。
問題意識が生まれるからこそ検討もするし、改善もできるのです。
なのですぐに声を上げろとは言いませんが、声を上げるべくその疑問を検討してみる姿勢が大切だと思います。

こんな疑問は会社の中だけでなく、いろんなところで生まれるものです。
疑問に感じることがあったのなら、妙に大人にならずに子供の感性で捉えてみましょう。
そうすることで周りにもいい影響を与えることになるかもしれませんよ。

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