『前向きになれ!』って人間はもともと前を向いてます

僕は書店通いが好きです。
もちろん興味のある本をすべて購入はできません。
本を読む時間は限られているし、何より予算が限られています。
おまけに最近はデカイ買い物をしちゃったので、より予算が縮小されています。
(徴収できる税金があれば増税してやるのに。なーんてね。)
だけど本を見るだけでも楽しいし、ワクワクします。

そんな書店通いをしている時に、自己啓発書のコーナーに立ち寄ることがあります。
正直、僕は自己啓発書不要論者。若干毛嫌いしている感もある人です。だけど立ち寄っちゃう。

以前までなら精神世界的な自己啓発がほとんどだったと思うのですが、最近は自分の身体の状態を整えるというような内容の本も自己啓発書のコーナーにあったりするので、どうしても立ち寄らざるをえません。そんな事情もあります。

そんな中、よく目にするキーワードが『前向き』とか『ポジティブ』などのキーワードです。
『前向きになるには』とか『ポジティブシンキング』とか。
前向きになることで自分自身を変えたいとか、人生を好転させたいとかそういう内容ですわね。
とかく自分のことを後ろ向きだと思っている人が多いんでしょうねえ。

だけど僕はこの表現があまりすきではありません。

僕自身、人から強制されることをあまり好みませんし、強制することも好みません。
だから「前向きになれ!」とか言われるとついつい反発してしまう。そんなもんです。

僕は「『前向きになれ!』と言われても、人間は普通にしてたら前向いてるやん!」そんな風に思っているのです。だから「前向きになれ」と言われても「ずっと向いとるわ!」と思ってしまうのです。

もちろん意味としては『やる気』とか『意欲』とか『モチベーション』とかそういったものを持てという意味だと思っているのですが、そんな簡単に持てれば苦労はしませんわね。
人がみなそれを簡単に持てるようになるのであれば、カウンセラーも心療内科も必要のないものとなるでしょう。
(ある意味それは僕の理想でもあります)

そんな時僕が思い出す言葉は『前へ』。
故北島忠治明治大学ラグビー部監督のお言葉です。
シンプルな言葉ではありますが、ゴールまで最短距離で進むことが勝利への近道。
そのためには正面突破するだけの心技体を鍛錬する必要があると。

そしてフェアプレー精神を持つこと。
ズルして正面突破はできません。なので正攻法で正しくきれいな勝ち方を目指す。
これはラグビーだけでなくビジネス、ひいては人生にもつながる言葉だなあと思っています。

そのためには、僕はとりあえず「やってみる」という行動が肝だと思っています。
行動を起こすことで何かが変わる。
自分自身も変わるかもしれないし、周りに変化が起こるかもしれません。
たとえまっすぐでなくても現時点より前に進むのであれば、少しでも進んだということ。
あきらめずに下を向かずに後ろを向かずに進むのであれば、それでいいんじゃないかと思っています。

だけどどうしても何もしたくないという時もあります。
その時は小休止ととらえて、次に進むためのステップにすればいいのです。
そして小休止を終えればまた動き出す。進むことをやめてしまうことが最大の悪だと思っています。

理想は感情に左右されずに行動を起こせるようになること。
そのためには行動を起こすことを制限するブレーキを解除できる平常心を保つことかなあと思っています。

後ろ向きな気持ちの時はそもそも行動にも移せませんが、行動するためにわざわざ『前向きになれ!』と言われても元から前を向いてる。
もし後ろや下を向いている状態であるならば、メンタルをフラットにすることで自然と前を向く。そしてあとは動くのみでいいのですから。

なので、無理に『やる気』や『意欲』や『モチベーション』をひねり出す必要はありません。
まずは自分のできることからはじめてみることが肝心なのではないでしょうか。
自分のできることであれば、ためらうことなく緊張することもあまりなくできるはずです。
それこそが平常心を保つということじゃないでしょうか。

とりあえず『前へ』と言ってもこれはイヤ。
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