ネガティブ発言に要注意

人間は五感を使って物事を理解する生き物です。
目で見て(視覚)、耳で聞いて(聴覚)、触って(触覚)、匂いを嗅いで(嗅覚)、味わって(味覚)。
(触覚・嗅覚・味覚はまとめて「体感覚」と呼ぶことが多いです)
もちろんすべてを同時に使うわけではないですが、これらの五感を使って得た情報をもとに、脳が反応する。
脳が反応して体に反応があったり、考えが浮かんだりするわけです。

そして五感にプラスするのが言語。
人間は言語情報によって物事を理解する生き物なのです。

そこで注意したいのは、自分が発する言葉なんです。
自分が発する言葉に対する吸収力ってけっこう大きいものなのですよ。
他人が発する言葉に対する吸収力よりもはるかに大きいのです。

注意したいのは、ネガティブな発言です。
なぜなら、ネガティブな発言をすることによって聴覚を使うだけではなく、他人の発言を聞くときには使わない自らの体も使っているわけです。
効果バツグンです(笑)。

人間って、思っている以上にネガティブな発言をしちゃってます。
そのネガティブな発言によって、さらにネガティブになってしまうこともあるから要注意なのです。

では具体例を出しながら、説明したいと思います。

◯自分を卑下するパターン
 例えば「あー、バカだバカだバカだ。」なんて自分を責めてしまうことないですか?
 だけどこのように自分のことを卑下する言葉を発することで、自分が本当にそうだと思い込んでしまい、自らの成長を止めてしまうことになりかねません。

◯自分をこうだと決めつけてしまうパターン
 「俺はこういう人間だ。」と言っていた子だくさんのお父さんがいますけど、このように自分のことを決めつけてしまうと、反省しなくなります。
 さらに反省しない人という印象を与えてしまい、周りから人が遠ざかっていくなんてことも。
 「私はバカな女だからしょうがないじゃない!」なんてのも同じ。

◯失敗することを予測するパターン
 ジェンガをやってたりすると、難しい局面で「失敗しそう」と言いながらやってしまうことがあります。そしてたいてい失敗します。
 これは「失敗しそう」だと発言することによって、脳が失敗するように体に伝達することが原因だと言われています。
 思うなとは言いませんが、口をつぐむことが効果的だと思います。
 でも、ジェンガを無言でやるのもねえ(笑)。

◯自分の状態を口に出してしまうパターン
 例えば人前で話をしなければならないときに「少々緊張してますけど」などと言ってしまうのが、このパターン。
 「少々緊張してますけど」→「そうか、緊張してるんだ」と脳が判断してしまい、冷や汗をかいたり声が震えるなどの、緊張しているときに出てくる反応をするようになります。
 また「緊張しています」ということで、話を聞く人も緊張してしまい、その場があまり盛り上がらなくなる危険性もあるので要注意です。

このように、ネガティブな発言をするといいことはありません。
こういう感情が浮かんできた時は、あえて沈黙する方が数段マシです。
「沈黙は金」ってこういう意味なのかしら(笑)。

かといって、ポジティブ発言ばかりするのも要注意です。
ビッグマウス扱いかホラ吹き扱いされかねません。
ネガティブもポジティブもほどほどに、バランスをとりましょう。

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