今回取り上げる退職理由は「スキルアップしたい」です。
実際に転職の際の面接などでもよく聞いた理由ですが、今回はあえてメスを入れたいと思います。

『スキルアップ』

この言葉ってある意味オールマイティなんですよね。
何をもってスキルアップなのか?さらにその先を聞いてみないとわからないんです。

例えば仕事の規模が変わること。
非上場企業で経理をしていた人が上場企業で経理をしてみたいと思う。
国内の顧客のみを相手にしている人が海外営業をしてみたいと思う。
自社ホームページを管理している人が他社のホームページを作ってみたいと思う。
筐体設計をしている人が機構設計をしたいと思う。
これらはスキルアップを目指すと言ってもいいでしょう。

だけどこれに似たニュアンスだとちょっと趣が異なってきます。少し極端な例を交えながら説明してみたいと思います。

A 零細企業で経理をしていた人が今よりも扱う数字の大きい中小企業の経理をしたいと思う。
B 今の企業よりも売上高の高い企業で営業がしたい。
C 自社ホームページを管理している人が、よりアクセスの多い企業のホームページを管理したいと思う。
D 今担当している製品よりも、もっと多くの人が手にとる製品の筐体設計をしたいと思う。

こんな理由をおっしゃられる方も多いのですが、正直な印象として「スキルアップ?」と思ってしまうんですよね。
勘のいい方ならお分かりのとおり、これらの理由って「ただ単に今の勤務先に何か不満があるから」としか思えないわけです。

これらの例に面接官らしく意地の悪いツッコミを入れてみると、
A 数字の大きさが変わるだけで今の経理と差はないと思いますよ。
B 現状の売上よりはもう頭打ちなのですか?
C 自社のホームページのアクセスアップ対策はされてないのですか?
D 設計の段階では多くの人が手にとる製品となるかどうかはわからないのではないですか?

などとツッコミを入れることが可能です。
申しわけありません。
(誰に謝ってんだ?)

こんな感じでツッコまれるようでは、会社を辞めるときにもすんなりと辞めることができないのは明らかです。
なぜなら上記のツッコミは退職を申し出た際の上司も同じようにツッコめる内容なのです。
それでもすんなりと退職できた場合は、冷たい言い方なのですが引き止めるだけの魅力があなたになかったというだけの話です。代わりはいる!みたいな。

だけどこれらの退職理由が悪いというわけではありません。
ただ『スキルアップ』というキーワードを用いるからツッコまれちゃうわけですよ。『スキルアップ』という言葉を使わないのであれば大きな問題のない理由だと思うのです。
さっきは冷たい言い方をしてしまいましたが(気にしてしまうところが僕の悪いクセ)、どんな理由であれすんなりと辞められるのに越したことはありません。

辞めたい時にすんなりと辞められる。
退職したいのであれば、その形を理想としましょう。

なので、間違ったキーワードでくくってしまうことですんなりと退職できなくしてしまうのはもったいないし無駄なことです。
そんなことで体力と神経を使うくらいなら、次のステップに使いましょうよ。

だから『スキルアップ』という言葉はオールマイティではないのです。

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