退職理由「友人(知人)に誘われた」は、ちょっと待って!

昨日のブログで退職理由について書いていきたいと言っていました。
退職理由。すなわち退職を考えるきっかけですが、それで本当にいいの?と思えるものもあります。

今回は「友人(知人)に誘われた」という退職理由についてです。

例えば「友人(知人)の会社に誘われた」とか「友人(知人)と一緒に事業を興す」など、誘われる系の理由ってけっこう耳にしませんか?
僕自身も面接をしてきた中で、多くの人が退職理由であげておられたと思います。

だけど、この理由は転職を失敗する理由の中でもかなり多い理由だと思います。

実際に面接をしてきた中でも「誘われて入社したんですけど…。」とか「友人と一緒に事業を興そうと思ったんですけど…。」といった感じで「…。」の後にはネガティブな言葉が続くケースがほとんどでした。

結局友人や知人というのはプライベートでの知り合いな場合がほとんどで、ビジネスでも関係を結ぶのは取引相手としてか同業者としてというのが限界なのかもしれません。
同僚や共同事業主という関係でも友人関係のままではいられません。さらに上司部下の関係になるともってのほかという場合がほとんどなのです。

転職する前は友人と仲良しこよしで働くイメージしかないと思うのです。
そしてそのイメージのまま働き始めると、それまで対等もしくはほぼ対等に話せていた間柄だったのにそういう間柄ではないということに気づきます。
そのことに気づくとギャップが大きくなりすぎて「思ってたのと違った…。」となり、それがさらに発展すると「昔は仲も良かったんだけどな。」というようになって退職というようにつながってしまうんだろうなと想像するのです。

そしてこの転職がきっかけで友人や知人との関係性に亀裂が入る恐れもあるいや、間違いなく入るでしょう。
なのでこのケースは少し待ったほうがではなく、転職しないほうがいい退職理由だと僕は思います。

逆に言えば、友人(知人)を一緒に働こうと誘うのもあまりいいことではないのかもしれませんね。
こちらは気軽に誘ったとしても、相手の人生を背負うことにもなる重大なことだったりしますからね。
また期待する分だけ相手にはプレッシャーを与えてしまうかもしれません。「もっとできると思ったんだけどな。」なんていう持たなくてもいい失望感を持つことになる可能性もあります。

ちなみに僕の友人や知人を見ても転職して成功だったと言える例は一例しかないです。たいてい失敗してます。
僕自身も知り合いに誘われて入社した会社では上手くいかなかったなあ。

その成功した例は、誘ってくれた友人と勤務する営業所が違ったようなので、お互いに接点があまりなかったのが良かったんだと思います。
こういう場合なら思い切って転職してもいいと思います。

もちろん「転職は考え直しなさい!」と強く言うつもりはありません。
だけど「こういう意見もあるよ。」という感じで、判断する材料の一つにしていただければ幸いかなあと思います。

エン・ジャパンではないけれど「転職は慎重に」ですよ。

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