人間にとって『休む』という言葉には3つの意味がある

『休む』

みなさんはちゃんと休めていますか?
「休めてないよ!」という人も多いのではないでしょうか。

みなさんは『休む』という言葉を聞くとどのようなことを思い浮かべるでしょうか?
実はタイトルのように『休む』という言葉には3つの意味があるのです。

身体的に『休む』
例えば疲れた時に早めに床についたりしたり、サウナに入ったり、マッサージを受けたりするのは身体的に『休む』ということです。
これは比較的取り組みやすいことでもありますし、多くの人が『休む』と聞くとこのイメージかもしれません。

精神的に『休む』
精神的に休むというのは、例えばストレスの原因となっていることから一時目を背けるということを言います。
具体的に言うと、趣味に没頭する人などはこの精神的に『休む』に該当します。はたから見れば「わざわざ疲れるようなことしなくても…」という趣味を持っている人がいます。

例えばマラソンを趣味にしている人。
肉体的にはとんでもなく疲れるはずなのに、走った後にはすごくさわやかな表情をしている。そんな人も多いですよね。
これはマラソンをすることで精神的に『休む』ということができているということなんです。

最近多くなっている「新型うつ」。
会社には行くことができないのに海外旅行などにはひょっこり入っていたりして、「ただ働きたくないだけのダメ人間じゃないのか?」などと言われてしまうことが多いですが、上記の例を考えるとどうでしょうか。
会社から目をそらすことで精神的に『休む』ことをしているだけだと考えればどうでしょうか?むしろ積極的に自分の身を守っているようにも見えます。

そして最後にもう一つの意味を紹介しておきます。
「新型うつ」の人にも必要な『休む』かもしれません。

社会的に『休む』
これは文字通り社会的に『休む』ということを指します。
例えば「仕事を休む」ということも社会的に『休む』ということになります。
風邪などの病欠で数日休む場合もそうですし、長期療養する場合もそうです。

また実際に休業するだけが『休む』ということではありません。
職場にストレスを感じている人が部署異動したり、職務にストレスを感じている人が管理職からはずれるというのもこの社会的に『休む』に含まれます。
また退職して一時休んで次の進路を考えるのも当てはまります。

みなさんは、この社会的に『休む』ということを思い浮かべることができたでしょうか?
案外できなかった人も多いのではないでしょうか。

なぜならこの社会的に『休む』ということだけが、自分一人の力でできないことなんですね。
職場や家族の理解があってはじめて出来ることなのです。

だから社会的に『休む』ということはなかなかできなかったりするわけですよ。
そして社会的に『休む』ことができないから、身体的にも精神的にも『休む』ことができない。
本当、悪循環です。

心療内科に通院しながらだったり、カウンセリングを受けながら仕事をされている方は多くおられます。
だけどそんな人はまだマシな方で、それすらできずにストレスとの孤独な戦いを繰り広げながら仕事をされている方は、もっと多くおられることでしょう。

身体的に精神的に社会的に。
『休む』ことができるようになれば、メンタルに不調をきたす人が劇的に少なくなるようにも思うのですよ。

みなさんもこの3つの『休む』の意味を覚えておいてください。
そしてしっかりと『休む』ことができるように、『休ませる』ことができるように何ができるのか?考えるところから始めてみましょうよ。

人間には休息が必要なのですから。

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