どうせ辞めるんだったら爪あとを残して辞めましょうよ

この記事を読んでいる人は会社を辞めたことがない人もおられるでしょうし、辞めたことがある人もおられることでしょう。
会社に雇われている人もいるでしょうし、逆に雇う側の人もいるでしょう。そしてこれから初めて会社勤めをしようという方もおられると思います。

会社を辞めたことがない人にとっては「どうやって辞めればいいんだろう?」という疑問があると思います。
「どの上司に言えばいいのか?」
「どのタイミングで言えばいいのか?」
誰でも未経験のことっていうのは不安があるものです。

実際にAdjustmentに来られた方の中にも退職に関する悩みを持つ人もおられました。
「会社を辞めたい。」
「だけどこのまま辞めてしまっていいのか?」
という悩みの方もおられました。

退職に際して僕がまず大切にしてもらいたいのは「なぜ会社を辞めようと思っているのか?」ということなんです。

会社を辞めるのはすぐできます。退職願を上司に提出すればいいだけです。
引き止められたとしても労働者には退職の自由もあるので、基本的に拒絶できないのですから問題ありません。
だけどまず考えてみてください。
会社を辞めたい!という思いの裏には必ず会社に対する不満があるということを。

例えば退職理由を面接で聞かれて答えるなら?という観点で考えてみてください。
するとこんな答えが出てくるとします。
「もっと大きな仕事がしたくて」
とか
「世界を相手に仕事がしたくて」とか。

だけどその裏に隠れている本音を考えると今の仕事の
「もっと大きな仕事がしたくて」→「前職では小さい規模の仕事しかできなかった」
「世界を相手に仕事がしたくて」→「日本国内。いやメインのクライアントは地元にしかいない」
と、隠れている本音を探るとこんな感じなのかなあと思います。

それならば、
「今の職場で大きな仕事はできないか?」「むしろ大きい仕事ってなんだ?」
「今の職場で世界を相手にできる仕事はないのか?」
などをまず考えてみることです。
それでも思い浮かばなければ辞める。それでいいんじゃないでしょうか。

もしできそうなことが思い浮かんだら職場で実行できるよう働きかけてみる。
それで実現すればきっと不満もなくなって会社を退職する必要もないでしょう。
実現しなければ辞めてもいいんじゃないですか。やれることはやったんですから。

逆にどストレートな理由しか浮かばない人もおられると思います。
「残業時間が多くて」
「会社の業績が悪くて」
「職場の人間関係が悪くて」
などはこのパターンです。

これらも同様です。この場合はシンプルに考えることができます。
「今の職場で残業時間を短くするにはどうすればいいだろうか?」
「業績を上げるにはどうすればいいだろうか?」
「人間関係をよくするためにはどうすればいいだろうか?」
と考えてみて、最大限の努力をしてみてください。
限界はあるでしょうが、何もせずに辞めてしまうのはもったいないことです。
どうせ辞めるんだったら思う存分できるでしょうから。

このようにまず今の職場のある不満を自覚することをまずは考えてみたほうがいいでしょう。
たとえ今の職場の環境が変わりそうになくても、辞めることを前提にしていれば思い切って意見も出せるはずです。
それでもダメだったら辞めればいいじゃん!
どうせ辞めるんだったら爪痕を残して辞めましょうよ。

世の中にはきれいな退職なんてありません。
会社側すれば退職されるだけで汚点なのです(そう思っていないブラックな会社が増えてきているようですが)。
なので自分の不満ベースで考えて思う存分やっちまってから退職しましょうよ。

その方がきっとスッキリとして、次のステージを目指せると思いますよ。

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