退職理由「給料が安い」は転職先を見つけてから退職しよう

今回取り上げる退職理由は「給料が安い」というものです。
同じような仕事をしていても他人の給料って気になってしまうもの。
そんなあなたに送ります。

転職を考える理由としてはけっこうな人気度の高さだと思われる「給料が安い」。
実際に自分の仕事を考えると他人よりももらっていないような気がしたりします。
「隣の芝生は青い」とことわざで言いますけれど、実際にそう思っちゃうんですよね。

そこで転職を漠然と考えている時に求人サイトや人材紹介会社の広告で「年収アップ!」とかいう文言を見ると意欲を駆り立てられちゃったりしてしまいがち。
そうか、転職をすれば収入が上がるのか!ってな感じで。

だけど、だけどね。
どんな人でも確実に上がるというわけではないのですよ。

基本的には会社の規模が大きくならないと上がることはありません。
僕が人材紹介会社で担当した案件で言うと、
・ソフトハウスで組み込み系の開発→上場メーカーで組み込み系の開発
・ソフトハウスで組み込み系の開発→メーカー組み込み系の開発
・技術系特定労働者派遣会社で機械設計→上場メーカーで機械設計
なんていうのが年収アップのわかりやすい例だと思います。
ほぼ同じような職種ですが企業の規模が変わることで収入がアップするというパターンです。

その他では職種が変わったパターンです。
・プログラマー→上場メーカーで化学系職種
・保険会社で営業→上場メーカーの経理子会社で経理
なんてのがレアなパターンかと。
ただしこの案件は転職者が若く(20代)、ポテンシャルを期待されての採用だったこともあります。
だけど年収はアップしてました。

その当時勤務していた会社の後輩も転職していて、
・派遣営業→外資系人材紹介会社での営業
で年収は大幅にアップしておりました。後輩だけど、今度おごれ(笑)。

それを考えると、結局のところ会社の規模が大きくなることが収入アップの大きなカギだとも言えます。だけどそう簡単に大企業と言われるような企業へは転職するのが困難だったりするわけです。
だから転職サイトや人材紹介会社のコピーはこのような人のみが該当すると思っておいていいと思います。

ちなみにに中小企業から中小企業へ転職した場合は同レベルかむしろ下がることが多いです。
だから転職をすると生涯年収がいくら損する(ウン千万円違うんだっけか)という統計結果が出るわけです。
勤続年数に応じて退職金の額も変わってきますしね。

結論としては大企業志向でないと収入アップは見込めないということなのです。
そうなると勤務地は都市部に集中します。地方の人間にとっては転居を覚悟しておいたほうがいいかもしれませんね。

だけどそれが当てはまらないケースもあります。
特に理系職種の方に多いですが、サービス残業を強いられている人は年収がアップする可能性があります。
現職がサービス残業で時間外手当がほとんどでないという方が、同規模であってもしっかりと時間外手当を出している会社に転職した場合は収入がアップすることがあります。

どうしてもそれでも「給料が安い」というのであれば、別の視点で改善することを考えなければなりません。
それは労働時間の短縮です。

例えば月の給料が変わらなくても、休日数が増えれば時間単価は高くなります。
隔週休2日の会社にいる人が完全週休2日の会社に転職したり、残業が少ない会社に転職するケースなどはそのパターンです。
実は意外とコレが大きな収入アップだったりするのですよ。
会社員は時間を会社に提供することで対価を得るわけですから、時間単価に意識を持って行くのも一つの手です。

自分の「給料が安い」と思っているのであれば、今いる会社の規模と労働時間を考えましょう。
転職したところで解決できなかったというのであれば転職した意味がないかもしれません。
しっかりと考えてみる必要がありますよ。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください